1998年クリスマス・イブ燭火礼拝

前奏

奏楽者

招詞

ミカ書5:2-4

燭台・クランツ点灯

しかしベツレヘム・エフラタよ、あなたはユダの氏族のうちで小さい者だが、イスラエルを治める者があなたのうちからわたしのために出る。その出るのは昔から、いにしえの日からである。

それゆえ、産婦の産みおとす時まで、主は彼らを渡しおかれる。その後その兄弟たちの残れる者はイスラエルの子らのもとに帰る。

彼は主の力により、その神、主の名の威光により、立ってその群れを養い、彼らを安らかにおらせる。今、彼は大いなる者となって、地の果にまで及ぶからである。

讃美

教団讃美歌112 一同

交読文26降誕

イザヤ書11:1-9 一同

エッサイの株からひとつの芽が萌えいで、その根からひとつの若枝が育ち、その上に主の霊がとどまる。知恵と識別の霊、思慮と勇気の霊、主を知り、恐れ敬う霊。彼は主を恐れ敬う霊に満たされる。目に見えるところによって裁きを行わず、耳にするところによって弁護することはない。弱い人のために正当な裁きを行い、この地の貧しい人を公平に弁護する。その口の鞭をもって地を打ち、唇の勢いをもって逆らうものを死に至らせる。正義をその腰の帯とし、真実をその身に帯びる。狼は小羊と共に宿り、豹は小山羊と共にひれ伏す。子牛は若獅子と共に育ち、小さい子供がそれらを導く。牛も熊も共に草をはみ、その子らは共に伏し、獅子も牛も等しく干草を食らう。乳飲み子は毒蛇の穴に戯れ、幼子は蝮の巣に手を入れる。私の聖なる山においては、何ものも害を加えず、滅ぼすこともない。水が海を覆っているように、大地は主を知る知識で満たされる。

聖書

ルカによる福音書1:26-38

六か月目に、御使ガブリエルが、神からつかわされて、ナザレというガリラヤの町の一処女のもとにきた。この処女はダビデ家の出であるヨセフという人のいいなづけになっていて、名をマリヤといった。御使がマリヤのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。この言葉にマリヤはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思いめぐらしていた。すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」。そこでマリヤは御使に言った、「どうして、そんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」。御使が答えて言った、「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。あなたの親族エリサベツも老年ながら子を宿しています。不妊の女といわれていたのに、はや六か月になっています。神には、なんでもできないことはありません」。そこでマリヤが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」。そして御使は彼女から離れて行った。

讃美

"And the glory of the Lord" 聖歌隊

(写真)1998年クリスマスイブ礼拝の様子2

讃美

教団讃美歌94 一同

聖書

ルカによる福音書1:39-56

そのころ、マリヤは立って、大急ぎで山里へむかいユダの町に行き、ザカリヤの家にはいってエリサベツにあいさつした。エリサベツがマリヤのあいさつを聞いたとき、その子が胎内でおどった。エリサベツは聖霊に満たされ、声高く叫んで言った、「あなたは女の中で祝福されたかた、あなたの胎の実も祝福されています。主の母上がわたしのところにきてくださるとは、なんという光栄でしょう。ごらんなさい。あなたのあいさつの声がわたしの耳にはいったとき、子供が胎内で喜びおどりました。主のお語りになったことが必ず成就すると信じた女は、なんとさいわいなことでしょう。」するとマリヤは言った、「わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救主なる神をたたえます。この卑しい女をさえ、心にかけてくださいました。今からのち代々の人々は、わたしをさいわいな女と言うでしょう、力あるかたが、わたしに大きな事をしてくださったからです。そのみ名はきよく、そのあわれみは、代々限りなく主をかしこみ恐れる者に及びます。主はみ腕をもって力をふるい、心の思いのおごり高ぶる者を追い散らし、権力ある者を王座から引きおろし、卑しい者を引き上げ、飢えている者を良いもので飽かせ、富んでいる者を空腹のまま帰らせなさいます。主は、あわれみをお忘れにならず、その僕イスラエルを助けてくださいました、わたしたちの父祖アブラハムとその子孫とをとこしえにあわれむと約束なさったとおりに。」マリヤは、エリサベツのところに三か月ほど滞在してから、家に帰った。

讃美

"わが心は、あまつ神を" 聖歌隊

聖書

ルカによる福音書2:1-7 教会学校生徒

(写真)1998年クリスマスイブ礼拝の様子3

そのころ、全世界の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。これは、クレニオがシリヤの総督であった時に行われた最初の人口調査であった。人々はみな登録をするために、それぞれ自分の町へ帰って行った。ヨセフもダビデの家系であり、またその血統であったので、ガリラヤの町ナザレを出て、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。それは、すでに身重になっていたいいなづけの妻マリヤと共に、登録をするためであった。ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったからである。

讃美

教団讃美歌128 一同

讃美

"星づく夜の" 聖歌隊

聖書

ルカによる福音書2:8-20 梶井義郎師

さて、この地方で羊飼たちが夜、野宿しながら羊の群れの番をしていた。すると主の御使が現れ、主の栄光が彼らをめぐり照したので、彼らは非常に恐れた。御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである」。するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神をさんびして言った、「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」。御使たちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼たちは「さあ、ベツレヘムへ行って、主がお知らせ下さったその出来事を見てこようではないか」と、互に語り合った。そして急いで行って、マリヤとヨセフ、また飼葉おけに寝かしてある幼な子を捜しあてた。彼らに会った上で、この子について自分たちに告げ知らされた事を、人々に伝えた。人々はみな、羊飼たちが話してくれたことを聞いて、不思議に思った。しかし、マリヤはこれらの事をことごとく心に留めて、思いめぐらしていた。羊飼たちは、見聞きしたことが何もかも自分たちに語られたとおりであったので、神をあがめ、またさんびしながら帰って行った。

祈り

梶井義郎師

メッセージ

"神に栄光、地に平和" 梶井義郎師

(写真)1998年クリスマスイブ礼拝の様子4

クリスマスおめでとうございます。クリスマスイブ礼拝に皆様、ようこそ、いらっしゃいました。また、子どもたちと一緒にイエスさまの誕生をお祝いすることができまして、感謝しております。

ナザレという町に住んでいたマリヤとヨセフは、ローマ皇帝アウグストが出した人口調査という命令の為、ベツレヘムという町へ出かけました。というのは、おふれでは、お父さんだけでなく家族みんなで生まれ故郷に帰って登録しなければならなかったからです。

ヨセフの故郷は、ナザレから薬100キロメートル離れたベツレヘムでした。ローマ皇帝は、税金を収めることができる人口を調べるため、14年おきに人口調査令をだしておりました。パレスチナ地方は、ローマ帝国に支配されていましたので、ユダヤの人々もこの命令に従ったのでした。 

旅の途中のベツレヘムに滞在中、マリヤは月が満ちて最初の男の子を産みます。夫のヨセフは、急いで近くの宿屋にマリヤを連れていきました。「こんばんは、こんばんは、どうか、中へいれてください。子どもがうまれそうなのです。」とヨセフが何度も頼んでも、人口登録のため、町は混んでいて、どの宿屋の客間にも彼らのいる余地がありませんでした。

これから子どもを産もうとするマリヤとヨセフには、部屋がありませんでした。やっと通されたところは、宿屋の庭にあるふきさらしの家畜小屋でした。マリヤは、家畜小屋でイエスさまを出産しました。

ちょうどこのころ、み使いがベツレヘムのはずれにいる羊飼いたちにあらわれました。羊飼いたちは、羊を飼うのが仕事ですから、何日も何日も原っぱで羊と一緒に過ごします。それで、他のユダヤ人のように礼拝を守ることができません。

私たちは、ちょっとでも人と違うことをするといじめられることがありますが、羊飼いたちも、おなじユダヤ人たちから、「あいつらは、神様から選ばれたユダヤ人なのに礼拝にこない。」といじめられ、仲間はずれにされていました。支配者のローマ帝国の役人たちも、羊飼いたちには、税金を収める義務を認めず、一人前の人間として扱っていませんでした。「羊飼いは、人にあらず」と思っていました。

このいじめられ、仲間外れにされていた羊飼いたちが夜、原っぱで羊たちと一緒にウトウト寝ている時のことです。羊飼いたちが寝ているすぐよこに主の使いが立ちました。そして、彼らに「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救い主がお生まれになった。このかたこそ主なるキリストである。あなたがたは、おさなごが布にくるまって飼い葉桶の中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである。」と語りかけました。

主の使いは、神ご自身のあらわれと区別できない、と言われています。神ご自身が、いじめられ、仲間外れにされていた人々の身近に立たれました。神は、まず周辺にはじき出され、孤立させられている人々を捜し歩かれ、彼らの身近に立たれます。そして、彼らに救い主イエスさまがお生まれになったという喜びを与えられます。

羊飼いたちは、とても大事な仕事をしているのにもかかわらず、いやしい仕事、どうでもいい仕事と思われていたので、人生に生き甲斐を失っていたのではないでしょうか?また、いつも、いじめられ、仲間外れにされ、一人前の人とみなされていませんでしたので、深く心が傷ついていたのかもしれません。

父なる神様は、いやしくされたものを訪ね、低くされたものを歩き求め、彼らに大きな喜びを与えられます。父なる神様は、いじめられ、仲間はずれにされ、心に深く傷を負った人々を追い求め、その人々の人生と共に歩まれます。父なる神様は、ちょうど、羊飼いが子羊を抱きかかえ、乳をのませる羊を優しく導くように私たちを導かれます。この神様の愛が、人となったのが、み子イエス・キリストです。

ベツレヘムの人々は、み子イエス・キリストのために部屋を用意しませんでした。み子イエス・キリストは部屋を探し求めましたが、ベツレヘムの人々が用意した部屋は、冷たい風がピューピュー吹き込む家畜小屋と飼い葉おけでした。また、羊飼いたちから救い主がおうまれになった、というニュースを知らされても、ベツレヘムの人々は、あやしむだけですぐ近くにおられる救い主を訪ねようともしませんでした。

しかし、羊飼いたちは、み使いと天の軍勢の讃美のあと、「急いで行って、マリヤとヨセフ、また飼い葉おけに寝かしてある幼な子を捜しあて」ました。羊飼いたちは、お生まれになった救い主イエスさまをすぐに受け入れました。そして、彼らは、「父なる神様は、こんな私たちに救い主がお生まれになったことを知らせてくださった」と喜び、讃美しながら帰っていきました。

私たちの心も人口登録のことで頭が一杯になっていたベツレヘムの人々のように、いろんな思いでいっぱいになっているのではないでしょうか?み子イエス・キリストは、今晩もみなさんの心に入るために、入り口を探し求められています。「こんばんは、こんばんは、どうか、あなたの心の中に入れて下さい。」と入り口を探し求められています。羊飼いたちのように、救い主イエスさまを心にお迎えして、「こんな私がすくわれた」という喜びと讃美にあふれる人生を送りたいと思います。

奉献

高木健裕兄

讃美

教団讃美歌112 一同

主の祈り

教団讃美歌564 一同

天にまします我らの父よ
ねがわくはみ名をあがめさせたまえ
み国を来らせたまえ
みこころの天になるごとく地にもなさせたまえ
我らの日用の糧を今日も与えたまえ
われらに罪をおかす者を我らがゆるすごとく我らの罪をも許したまえ
我らをこころみにあわせず悪より救い出したまえ
国とちからと栄とは 限りなく、なんじのものなればなり
アーメン

讃美

教団讃美歌109 一同

祝福と派遣

梶井義郎師

後奏

奏楽者

歓迎と交わりの時

一同