2022年4月24日メッセージ「信仰に生きる」コリントの信徒への手紙二4章16~18節

今、周りや世界を見ると、新型コロナウイルスやミャンマーの内部紛争、ロシアとウクライナの戦争などがまだ続いています。多くの人々が不安や恐れの中におかれています。イエスの復活の希望を絶望の中にいる人々に伝えることができるようにと心より願っています。

第4章の中で繰り返して落胆しないと言われています。使徒パウロは苦難の中でいったいなぜ落胆しないと言えるでしょうか。14節には「こういうわけで」および16節に「だから」で落胆しない理由が明確に述べられています。16節に「外なる人」と「内なる人」が出てきます。その「外なる人」は「衰える」、「内なる人」は「新たにされる」と言われています。「衰える」という言葉を口語訳聖書では「滅びる」と訳され、また多くの英語聖書の翻訳で、「朽ちる」と訳されています。ここで言っているのは、「外なる人」である私たち人間は誰でも滅び、朽ちていくという道をあゆまなければならないのです。

しかしパウロはここで終わりにしているのではありません。外なる人が朽ちるとしても、内なる人は日々新たにされると言われました。信仰の中に決して滅びることがない、なぜかというと永遠に存続する宝が納められているからです。ですから、私たちは弱さと限界があるとしても、困難によっても、希望を失っていません、その希望は信仰にあるのです。落胆しないで、絶望しないで、信仰をもって共に歩んでいくことができるのです。

〔郭 修岩〕

     

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