2022年11月6日メッセージ「悪い時代の中で」エフェソの信徒への手紙5章6~17節

「今は悪い時代なのです」とエフェソの信徒への手紙4:16に記されています。聖書はこの世を暗闇にたとえます(8節、11節)。新型コロナウイルスの流行、ミャンマーでの軍事クーデター、ロシアとウクライナの戦争、アフリカ諸国での紛争・・・。人々の命が危険にさらされている「今は悪い時代」だと思います。日本においても、特定の人々への差別やヘイトスピーチ、学校や職場でのいじめやハラスメントなど、命が危険にさらされている状況が存在しています。

キリスト者は、この世が暗闇であることを知っています。それは、イエス・キリストが暗闇を照らす光として、この世界に来られたからです。キリストの光によって、私たちはこの世が暗闇であることを知ったのです。聖書は言います「あなたがたは、以前は暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい」と。

「光の子として歩む」とは、どういうことでしょうか。10節11節にこうあります。「何が主に喜ばれるか吟味しなさい。実を結ばない暗闇の業に加わらないで、むしろ、それを明るみに出しなさい」。光の子として生きるとは、何が神の御心なのかを問いながら生きることなのではないでしょうか。

真実なこと、すなわち神の御心はやがて明らかにされます。「光からあらゆる善意と正義と真実とが生じる」とある通りです。そして、真実が生じるためには、キリスト者である私たちが、社会の慣習に抗って、神の御心にしたがって生きることが必要なのかもしれません。それが「起きよ。死者の中から立ち上がれ」という呼びかけなのではないでしょうか。                〔細井留美〕

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