2023年1月1日メッセージ「主は与え、主は奪う」ヨブ記1章1~8、18~22節、2章6~10節

バプテスマを受けた方に新たな出発となることをお祈りします。教会の皆がバプテスマ式を通して、主の恵みを感じたと思います。

初めに神とサタンが登場しますが、サタンは神のもとにいて、神の許可をもらって動きます。新約聖書に出てくるサタンとは違います。天上の神とサタンのやり取りを知らずに、ヨブは理由なき試練に会います。

第一に、1:22節に「主は与え、主は奪う」と、2:10節に「神から幸福をいただいたのだから、不幸もいただこうではないか」とあります。神の自慢にサタンが問いかける形です。ヨブは財産と子どもたちを失い、さらに、酷い皮膚病にかかります。しかし、ヨブは主を讃えます。コロナや、洪水、地震、津波、家族の病気、悩みなどに悶々としています。

第二に、1:9節に、サタンは「ヨブが利益もない(理由もなし、ヘナーム)のに」です。また、2:3節に、神はサタンに「お前は理由もなく(ヘナーム)」とあります。ヨブの従順は、サタンの考えをはるかに越えるものでした。実際に自分にこれらの事が起きたら、ヨブと同様に悩み続けるでしょう。

第三に、私の病気は「なぜ」と問うことから、病気に「どう」答えていくのかを問われます。私は一日で右目、右手、右足、右の舌が麻痺し、日本語と韓国語の読み書きを忘れました。脳梗塞と脳出血のためです。一番の不安は、忘れた言語を取り戻せるかと言うことでした。3年経つにつれて、病気の体でも神の業にどのように応えて生きるのかを、考えて実践していきます。                      〔魯 孝錬〕

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