イエスは、マリアと人々が泣くのを見て「憤りを覚え」ました。イエスは死を乗り越えられる行動をしました。
大事なのは、40節で、「イエスは、もし信じるなら、神の栄光を見ると言ったではないか」と言われたことです。マリアの諦めざるを得ない「死」を前に、その死を乗り越えられる言葉が与えられました。人の限界をはるかに超えた、死者の復活（神の栄光）が与えられました。イエスの言葉は「死」がすベて終わりから、それを克服したものです。イエスは神を父と呼び、その関係性を確信しています。イエスはラザロを生き返らせて、群衆に神がイエスをお遣わしになったことを、信じさせるためにこう行動しました。死を超える信仰とは、実はイエスによって、私が信じさせられるものではないでしょうか。これは、当時の群衆たちだけではなく、2024年の今を生きる私たちにも、貫通している課題です。
私は脳の病気をして体が不自由になり、今日で4年4ヶ月になりました。しかし、自分自身と向き合う中で、私は周りの人々のお陰で存在することを実感しています。自分の足で歩くのも、自分の言葉で考えを伝えるのも奇跡だなと思います。比較は不幸です。私は体は不便ですが、幸いな者だと本当に思えるようになりました。聖書を書いた人々は、イエスの死と復活を経験して、それを信じた者です。私たちは信じさせられている者です。イエスは死に打ち勝って、私たちに生きる希望をくれました。 〔牧師 魯 孝錬〕
