2024年6月2日メッセージ「もう過ちをやめなさい」ヨハネによる福音書8章1~11節

 私たちは、来週シンガポール国際日本語教会(IJCS)から12名の訪問を受け、様々なプログラムを持ちます。郭先生たちの派遣教会であるIJCSは私たちより先に多文化の中でお互いの文化を尊重しながら、キリストを懸命に伝えています。共に御言葉に聞き、主にある交わりを持ち、お互いに刺激になればと思います。
 宗教指導者たちが姦淫の現場で捕らえられた女性を連れて来ました。彼らはイエスが①モーセの律法に従っているか、②ローマの法律に従っているか、を見て、どちらに答えても訴えられる罠を掛けました。女性はこのイエスと言う人のために、ここに連れて来られた事が分かりました。イエスは群衆たちの非難の矛先を「彼女」から、「自分自身」に変えられました。群衆は自分も人に知られてないだけで、罪を犯していることに思いが至りました。女性はこのイエスの言葉に、命を助れられのです。
 彼女は生まれて初めて、自分の人生を生きてみようと思いました。11節に岩波訳で「私もあなたを断罪しない。行きなさい。そしてこれからはもう過ちをやめなさい」とあります。女性は、イエスが断罪しない事に驚きました。女性が感じた自由は想像が出来ません。ただこのような無条件の愛に接して初めて、人間は新しく歩み出すことが出来るのです。
 私たちも人に言えない過ちを犯して生きています。イエスさまの赦しの言葉、即ち、前に進められる言葉をいただいていきます。今日から新しく生きていきましょう。  〔牧師 魯 孝錬〕                                                       

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