2022年2月6日「罪の奴隷からの解放」ヨハネによる福音書8章31~38節

イエスさまは「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である」と言われます。「わたしの言葉にとどまる」とは、イエスさまの言葉に聞き従い、実践することです。イエスさまは、自分の言葉にとどまる者が、真実のわたしの弟子だと言われます。さらに、「(真実の弟子である)あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」と言われました。真理とは、イエス・キリストであり、イエス・キリストを知ること、出会うことによって、わたしたちは、様々なものから解放され自由にされるのです。

ところが、イエスさまの言葉を聞いたユダヤ人たちが、自分たちは奴隷になったことはないが、「自由になる」とはどういう意味かと尋ねます。彼らは、律法に囚われてる人々、律法を守ることによって、神さまに義とされる(救われる)と考える人たちでした。イエスさまは、彼らに言います。「はっきり言っておく。罪を犯す者は誰でも罪の奴隷である」。罪すなわち「的外れ」とは、神さまから遠ざかっていることです。彼らは、律法に囚われ、神さまの御心を行う者として遣わされたイエス・キリストから遠ざかっていたのです。

現代に生きるわたしたちもまた、さまざまなものに囚われて生きています。お金、地位、見た目、能力、習慣、流行、そういったものがイエス・キリストの言葉よりも優先しているかもしれません。それらは、一見私たちを幸せにするように見えるかもしれませんが、本当の意味でわたしたちを幸せにすることはないでしょう。イエス・キリストの福音のみが、私たちの心と体と魂とを救うのです。イエスさまの言葉にとどまり、イエスさまの真の弟子になることを、共に目指していきましょう。〔細井留美〕

関連記事