2022年4月3日メッセージ「互いに足を洗いなさい」ヨハネによる福音書13章1~20節

自分の死が近いことを悟ったイエスさまは、食事の席で弟子たちの足を洗うことを通して、大切なことを伝えようとします。通常、足を洗うのは召使の仕事です。弟子たちは、先生が弟子の足を洗うことに驚いたでしょう。「主よ、あなたが私の足を洗ってくださるのですか」というペトロの問いに、イエスさまが答えます。「わたしのしていることは、今はあなたに分かるまいが、後で、分かるようになる」。「後で」とは、イエスさまの死と復活の後のことです。神さまの計画の意味が、その時には理解できないことが多々あります。

イエスさまの死を過越しの犠牲の小羊と重ねるヨハネ福音書の場合、イエスさまが弟子たちの足を洗うことには、罪の贖いの意味が込められていると思います。「わたしの足など、決して洗わないでください」というペトロにイエスさまは言います「もしわたしがあなたを洗わないなら、あなたはわたしと何のかかわりもないことになる」。イエスさまがされることを受け入れなければ、その先にある救いと恵みを受け取ることはできないのです。

弟子たちの足を洗い終えたイエスさまは、「主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。」と言われます。互いに足を洗い合うことから、「あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者となり、いちばん上になりたい者は、すべての僕になりなさい」というイエスさまの言葉を思い起こします。相手を自分よりも優れた者と考えて、仕えなさいとイエスさまは言われます。「互いに足を洗い合う」とは、相手を尊重することでしょう。

私たちのために十字架に掛けられたイエスさまに、私たちは他者を尊重すること、大切にすることによって応えることができます。互いの足を洗い合うとは、「互いに愛し合うこと」であり、互いに愛し合うことは、イエスさまを愛することなのです。                                            〔細井留美〕

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