28章で神はヤコブに共にいると約束しました。その後、神を忘れました。35章で神はヤコブに『さあ、ベテルに上り、そこに住みなさい。』」(創35:1)と言いました。神に再びヤコブを招きました。
第一に、神は、10節に「あなたの名はもはやヤコブと呼ばれない。イスラエルがあなたの名となる」と言われます。ヤコブはおじさんの家で20年間過ごして、妻たちと子どもたちを故郷に戻ってきました。ヤコブは「かかと(アケブ)をつかんだ」の意味ですが、神はイスラエルとは(神が支配する)の意味に変えました。
第二に、18節に、ラケルが「その子を、『私の苦しみの子』と名づけたが、父はこれを『幸いの子』と呼んだ」とあります。ラケルが産みの苦しみをしています。16節に「ラケルが産気ついたが、難産であった」とあります。ヤコブは最愛の死を前に、「幸いの子」と呼びました。まだ起きてないのに、神が変えてくださると信じました。
第三に、ヤコブが息子を変えたように、私たちも主を信頼して行きましょう。神はヤコブ(かかとをつんだ)を、イスラエル(神が支配する)と変えました。これに応答したかのように、ヤコブは息子を「幸いの子」と信仰によって直しました。私たちも時には、なぜこんなことが起きるのか、分からない時があります。しかし、神さまは私たちと共にいます。私たちがどのような境遇に置かれても、神さまを信頼して生きていきましょう。神さまは私たちを支配されています。 〔魯 孝錬〕