2023年2月19日メッセージ「神と共に歩む幸い」詩編16編1~11節

詩編16篇の作者は、困難の中におかれているのでしょう。「神よ、守ってください。あなたを避けどころとするわたしを」と彼は言います。彼はこれまでの人生の中で、様々なことを経験して、「あなたの他にわたしの幸いはない」という確信を得たのでしょう。

彼は主をたたえます。主が彼の歩みをいつも支えてくださるからです。「主は彼の思いを励まし、彼の心を夜ごとに諭」されます。「思いを励ます」とは、「行くべき道を教える」ことであり、「諭す」とは、「懲らしめる」ことです。この関係はどのように築かれたのでしょうか。彼は絶えず、主に相対しています。神と向き合い、神に様々な感情をぶつけ、助けを求める、それが相対するということではないでしょうか。神と向き合い、神を求める者に神は歩むべき道を示し、時には彼の行いを懲らしめられるのです。詩編16編の作者は、このような仕方で神と共に歩んでいるのです。だから、彼が生きる上で、神が彼の右にいます。「右にいる」とは、力を意味します。神が彼が生きて行く上での力になるのです。だから、彼は何事にも揺らぐことがありません。神と共に歩む、すなわち神と共に生きる彼の心は喜び、魂は躍り、からだは安心して憩うのです。どのような困難を彼が襲うとしても、神さまは彼を陰府に渡すことはなく、墓穴を見せることもなく、命の道へと導いてくださいます。彼は、誰が彼を救い出すことのできる方であるのかを知っています。だから、その方に向かって「守ってください」と懇願するのです。              〔細井留美〕

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