2024年11月10日メッセージ「主の恵み深さを味わえ」詩編34編1~23節

 詩編34篇は、サウル王に命を狙われてペリシテに逃れたダビデが、ペリシテの王アビメレクの前で、気が狂った人のふりをして難を逃れた時に、詠んだ歌だと記されています。
 ダビデはサウル王に命を狙われて、ペリシテに逃れたものの、ペリシテの王によって打たれることを恐れて、彼の前で気が狂った人のようにふるまい、災いを避けたのです。
 しかし、彼は言います。「どんなときも、わたしは主をたたえ、わたしの口は絶えることなく賛美を歌う。」「どんなときも」とは、楽しい時、うれしい時だけでなく、悲しい時、苦しい時もです。それは、簡単なことではありません。でも、彼は言います「わたしと共に主をたたえよ。ひとつになって御名をあがめよう。」なぜなら、彼は「わたしは主に求め、主は答えてくださった。脅かすものから常に救い出してくださった」経験をしたからです。ダビデは様々な苦難を経験しましたが、苦難の中で神さまを呼び求めた時、神さまは必ず、それに答えてくださったです。
 ダビデは、「味わい、見よ、主の恵み深さを」と言います。どれほど神さまが恵み深いのかを、自分自身で経験してみなさいと彼は呼びかけます。それは、神さまにより頼んで生きることによって経験することができます。また、「主の聖なる人々よ、主を畏れ敬え」とダビデは言います。「畏れ敬う」とは、畏敬の念を抱くこと、神を神として崇拝すること、自分の生活の中心に神を据えることだと思います。「主を畏れる人には、何も欠けることがない」。神に従うことを優先する人は、すべてが満たされるのです。    〔牧師 細井 留美〕 

関連記事