2024年12月1日メッセージ「ダニエルの友人の試練」ダニエル書3章8~18節

 今日はアドベント(意味:到来、別名:待降節)1週目です。今年は大きいツリーを教会の前に立てました。教会に寄ったことのない人々が、ツリーを機に教会に興味を持つ事を願います。実は、クリスマスは、Christ (キリスト)+mas (ミサ=礼拝、キリストを礼拝する)と言う意味です。
 紀元前606年、南ユダ王国が滅ぼされる10年前のことです。タニエルの3人の友人はバビロンのネブカドネツァル王に連れて行かれました。ネブカドネツァル王は3人の友人たちに、15節に「私が造った像を拝まないなら火の燃える炉の中に投げ込まれる」と言い、3人は危機に直面します。実際には紀元前200年代のアンティオコス4世による、ユダヤ人迫害状況が反映されています。私たちはバビロン時代を読みながら、紀元前200年代の状況を想像するのです。3人は答えます。17節で「神は私たちを救い出すことができます」と、神への絶対的な信頼です。
 特に、18節に「たとえそうでなくとも」私たちはあなたの神々に仕えないと言います。このような信仰は、私が願うことを否定し、神の自由な御心に委ねる信仰です。大切なことは、その答えに至るまで悩むことではないでしょうか。神は私たちの真剣な悩みを、憐れみの眼差しで見てくれます。その岐路に立たされ、存在を懸けて考える、また葛藤の中で決断をするのです。
 無数の人々が神に出会い、信仰生活の中で人と出会います。この場所でまだ見ぬ人たちが多様な人々が、多様な国籍を超えて、共同体になって行きたいと思います。                                           
〔牧師 魯 孝錬〕    

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