2024年6月23日メッセージ「平和を実現する者として生きる」マタイによる福音書5章9節

 毎年6月に「沖縄ぬちどぅ宝の日」を覚えることは、私たちが沖縄戦の悲劇を忘れず、平和の重要性を再確認するために非常に大切な機会です。この日は、過去の悲惨な出来事を振り返り、未来に向けて平和を築くための努力を新たにする時だと思います。
 聖書には「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる」(マタイ5:9)とあります。聖書協会共同訳では「平和を作る人々は…」と訳されています。イエス・キリストが「平和を作る人々は幸いである」と述べた時、それは単に戦争のない状態を意味するだけでなく、神さまと私たちとの平和、つまり内面的な平和をも指しているのです。神さまと和解し、その平和を感じることが、真の平和の基盤となります。神との平和がなければ、真の平和は成り立たないと教えられています。この神さまとの平和があってこそ、私たちは他の人々とも平和な関係を築くことができるのです。平和を実現するためには、まず自分自身が神さまとの平和を得ることが重要です。その上で、イエス・キリストが示されたように、赦しと信頼をもって他者と向き合うことが求められます。敵意や憎しみを乗り越え、相手を信じ、関係を築くことで、平和は実現されるのです。平和は、個々の努力から始まるものであり、私たち一人ひとりが平和を作る存在となることが聖書を通して教えられました。私たちが他者との信頼関係を築くことによって、平和の輪が広がっていくのです。日々の生活の中で、平和を作るための具体的な行動を心がけ、周囲の人々と良好な関係を築いていくことが、平和実現への第一歩となるのです。〔宣教師 郭修岩〕                                                      

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