2025年3月30日メッセージ「神の恵みに感謝して」コリントの信徒への手紙二9章6~15節

 「神は、あなたがたがいつもすべての点ですべてのものに十分で、あらゆる善い業に満ちあふれるように、あらゆる恵みをあなたがたに満ち溢れさせることがおできになります。」パウロは、神さまは私たちが良い業を行うためにあらゆる恵みで私たちのことを満たしてくださると言います。私たちがいただいた恵みを他者と分ち合う時、恵みは減ることなく更に満ちあふれます。この言葉は、旧約聖書列王記上の預言者エリヤとやもめ家族の物語を思い起こさせます。王の迫害を逃れてシドンのサレプタへ行ったエリヤは、やもめに出会い、水とパンを乞います。しかし、やもめには自分と息子の食べる分の食料しかありませんでした。しかし、エリヤはやもめに言います。「恐れてはならない。帰って、あなたの言ったとおりにしなさい。だが、まずそれでわたしのために小さなパン菓子を作って、わたしに持ってきなさい。その後あなたとあなたの息子のために作りなさい。なぜならイスラエルの神、主はこう言われる。主が地の面に雨を降らせる日まで、壺の粉は尽きることなく、瓶の油はなくならない。」彼女はエリヤの言葉に従い、その結果、壺の粉と瓶の油は無くなることはなく、彼女と息子は生き延びたのです。神さまの言葉に信頼して、一歩踏み出すと、そこに必要な恵みが備えられていることを、この物語は教えてくれます。
 恵みを分ち合うことは、神さまからの恵みに満たされることだけに留まりません。10節でパウロは、神さまがわたしたちの慈しみが結ぶ実を成長させてくださると言います。分ち合うことで、恵みは、私たちだけに留まらず、成長し広がっていくのです。他者に対する分ち合いは、分ち合われた側にも大きな影響を与え、彼らが神さまの恵みを体験し、神さまに感謝するようになるのです。
 そして、分ち合うことは、人と神のとの関係、人と人との関係を建て上げます。神さまからの恵みを、自分だけで独占するのでなく、他者と分け合う時、それは、豊かに増やされて、神と人との関係、人と人との関係を一層祝福してくれるのです。                                                〔牧師 細井留美〕   

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