メッセージ

2025年11月2日メッセージ「2回目のしるし」ヨハネによる福音書4章43~54節

 王の役人は息子が病気です。役人はイエスのもとに行き、息子の病気を治して下さいと頼みました。しかし、イエスはその人に「あなたがたは、しるしや不思議な業を見なければ、決して信じない」(48節)と、冷たいような言い方をされました。イエスは父親を含めて、その場に居合わせた人々に信じる信仰を教えようとします。これはカナの婚礼でぶどう酒が無くなった時に、イエスが召使いたちに水瓶に水を入れさせた話に通じています。召使いたちはイエスを信じて水を汲み続けました。ここでも、父親がイエスを信じることを教えています。
 イエスはご自分に任せる事を力説します。カナで水をぶどう酒に変えられたのが第一のしるしで、今日の役人の息子を治したことを第二のしるしと言います。二つの話を通して、イエスを信じることは、歩みを起こす事だと私たちは学びます。イエスのこの言葉を通して、父親には、「見ないでイエスを信じる」信仰が帰られました。同時に、この言葉を読んでいる私たちも、主を信じて歩みを起こして行く信仰へと導くのです。
 役人の変化に注目しましょう。49節で役人は「主よ、子どもが死なないうちに、お出て下さい」と言いました。しかし、50節でイエスは「帰りなさい。あなたの息子は生きている」と言われました。役人はこの言葉を信じて帰って行きました。イエスに出会い、信頼できると思ったのでしょう。彼のイエスへの信仰は、息子がいやされるという形で応えられました。私たちも主を信じて、主と共に目の前の課題に向き合って行きましょう。〔牧師 魯 孝錬〕  

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