2022年10月30日メッセージ「傷からの癒しと和解の恵み」ヨハネによる福音書20章19~29節

ルワンダではジェノサイドの後、政府が、家族を殺されたり自らも殺されかけた被害者と、加害者やその家族との「和解」をすすめました。しかし、それは簡単なことではありません。そのルワンダで、ひとりの被害女性がどのように加害者やその家族に対する憎しみを手放していったのか、佐々木さんはヨハネによる福音書20章のイエスさまとトマスの物語とともに語られました。

イエスさまの十字架の死のあと、弟子たちは迫害を恐れて隠れていました。そこにイエスさまが現れます。復活したイエスさまの体には十字架にかけられた時の傷跡がありました。傷をすっかり治すことも出来たはずなのに、イエスさまは傷跡を持ったまま「サバイバー」として弟子たちの間に現れました。佐々木さんは、イエスさまを裏切ってしまった弟子たちの後悔、心の傷について語られました。イエスさまとトマスの話は、イエスさまが自らの傷にトマスを触れさせ、トマスの心の傷を癒した出来事でした。

被害者の女性は、加害者家族との交わり、共に働くこと、安全が確保され体も心も癒されていく中で、「人間性を奪われた」のは自分たち被害者だけでなく加害者も同じだと考えるようになりました。受けた傷は消えないし、過去の記憶も消えない。それでも自分の過去の体験、消えない傷と神さまからの癒しを語ることで、被害者だけでなく加害者とその家族の心の傷の癒しの手助けになることがわかったのです。

(バプテスト連盟国際ミッションボランティアの佐々木和之さんのメッセージを受けて、教会員が要約)

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