2022年10月9日メッセージ「想像を超える神の働き」使徒言行録6章1~7節

最高法院は、使徒たちにイエスを伝えないように注意して釈放しました。しかし、使徒たちは熱心にイエスを伝えました。福音は弟子たちを中心に広がりました。

第一に、1節に「日々の分配のことで、仲間のやもめたちが軽んじられていたからである」とあります。これは、ギリシア語を話す側のやもめたちが、ヘブライ語を話す側に疎んじられているとの抗議でした。やもめの問題は、実は両者の根深い摩擦の現れです。12弟子たちは、知らず知らずのうちに神の言葉と食事の世話とに優劣を付けていました。第二に、5~6節で12弟子たちは「信仰と聖霊に満ちているステファノと、他にフィリポ等々を選んで、使徒たちの前に立たせた」とあります。選ばれた人たちは、食事の世話を任せられました。しかし、選ばれたギリシア語を話す7人のうち、ステファノとフィリポは福音を述べ伝えました。第三に、12弟子は、選ばれた7人に「食事の世話」をして欲しかったが、聖霊の働きは彼らに「福音」を告げ知らせました。聖霊の働きは、ユダヤ人を超えて異邦人(外国人)への宣教を広げるものです。12弟子たちはこのような聖霊の働きに、後からついて行ったのです。

私たちの考えと、聖霊の働きが必ずしも一致しないことがあるのです。むしろ、私たちは聖霊によって、歩みを修正されていくものです。皆で御言葉を読み、祈りながら、話し合いを続けていきます。一緒に聖霊の働きを振り返り、感謝しましょう。そして、これから教会の歩みのために祈りつつ、多様な人々と共に、福音を共有していきましょう。             [魯 孝錬]

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