2023年5月14日メッセージ「復活の勝利」コリントの信徒への手紙一15章42~58節

パウロは、復活は、朽ちるものが朽ちないものに変えられること、自然の命の体が霊の体に変えられることだと言います。神秘として3つのことを伝えます。一つ目は「わたしたちは皆、眠りにつくわけではない」です。パウロは、終末がまもなく来ると考えていました。なので、終末の時にわたしたちの内のすべての人が眠りについているわけではないと語りました。2つ目は「わたしたちは皆、今とは異なる状態に変えられる」ことです。朽ちるものが朽ちないものに変えられるということです。3つ目は「最後のラッパが鳴るとともに、たちまち一瞬のうちに変えられる」ことです。「最後」とは終末を意味します。終末が来たら、生きているものは瞬時に変えられ、死者は復活して朽ちない者へと変えられるのです。パウロがまもなく来ると考えていた終末は、未だ来ていません。それがいつ来るのかを私たちは知りません。しかし、その時が来たら、先に神のもとに召された人々と共に、わたしたちは朽ちないものへと変えられるのです。

パウロは「肉と血は神の国を受け継ぐことはできず、朽ちるものが朽ちないものを受け継ぐことができない」と言います。わたしたちはキリストと共に罪に死んだ者であるにもかかわらず、いまだに罪の影響を受けている不完全な者です。だからこそ、終末の時に、新しく完全に作り変えられる必要があります。そして、朽ちないものに変えられた時、わたしたちは神の国を受け継ぐことができるのです。

「死は勝利に飲み込まれた。死よ、お前の勝利はどこにあるのか。死よお前の棘はどこにあるのか」。わたしたちにとって、もはや死は敗北ではありません。わたしたちは、死に勝利しているのです。                                                 〔細井留美〕

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