天に召された信仰の友を覚える時、悲しみはは消えることはありません。しかし、イエスさまは「心を騒がせるな。神を信じ、またわたしを信じなさい」と語られました。弟子たちがイエスさまがいなくなる不安に包まれていた時、主は「わたしの父の家には住まいがたくさんある」と約束され、天に永遠の住まいを備えてくださると告げられました。
主は弟子たちを見捨てるのではなく、神のもとに彼らの居場所を整えに行かれるのです。そして、「わたしのいるところに、あなたがたもいることになる」と言われます。この約束は、今を生きる私たちにも向けられています。先に召された方々は、すでに主の備えられた住まいに迎え入れられ、神の愛と平安のうちに憩っておられます。そして、私たちにもまた、その居場所が備えられています。
イエスさまは「わたしは道であり、真理であり、命である」と宣言されました。主を通して、私たちは父なる神に導かれます。目に見えない神の愛は、イエスさまを通して私たちに示されました。その愛は死を越えても途切れることなく、天にある人々と地上の私たちを結び続けています。
死は終わりではなく、神にあって新しい始まりです。神の愛の中に召された方々は、涙も苦しみもない場所で新しい命を生きています。私たちもその愛に結ばれつつ、互いに支え合い、主の平安を証しする者として歩みたいと願います。 〔牧師 細井留美〕