2022年6月5日メッセージ「聖霊の力づけ」使徒言行録2章1~13節

復活したイエスさまは、40日にわたって使徒たちに現れて、天に上げられました。天に上げられる前、イスラエルの再興という限定的な事柄に心が捉われている使徒たちに、イエスさまは、「地の果てに至るまでわたしの証人となる」と告げます。

イエスさまが天に昇られて10日後の五旬祭の日、使徒たちは一つに集っていました。突然激しい風が吹きすさぶような音が天から聞こえて、家中に響き渡り、炎のような舌が一人一人の上に留まると、一同は聖霊に満たされて、霊が語らせるままにほかの国々の言葉で話始めます。

イエスさまに言われた通り、エルサレムにとどまっていたものの、人々にイエス・キリストを証しする勇気まで出せなかった使徒たちが、聖霊の力を受けて、あらゆる国の言葉で、イエスを証しし始めたのです。大勢の人々が集ってきて、かれらの語る言葉に驚いたとありますが、使徒たち自身もとても驚いたことでしょう。

そんな中、ペトロが自分の意志で立ち上がり、声を張り上げて語り始めます。ナザレのイエスこそ、神から遣わされた方だ、と。迫害されることを恐れ、なかなか一歩を踏み出せなかった使徒たちでしたが、聖霊の力によって語る経験をしたことで、今度は自分の言葉で語る勇気をいただいたのです。聖霊は、臆病になっていた使徒たちに、大胆に語る勇気を与えたのです。

ペンテコステは、教会の創立記念日とも言われます。外に向かってイエス・キリストを証しし始めたからです。教会の使命は、イエス・キリストを証ししていくこと、それもあらゆる人々に伝えていくことなのです。新会堂を得た私たちは、ここからイエス・キリストを証していく使命をいただいています。                                         〔細井留美〕

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