2023年10月1日メッセージ「安息日に水腫患者を治す」ルカによる福音書14章1~6節

ある日、イエスはファリサイ派のある議員の家にいました。安息日を守ろうとする宗教指導者と、改革しようとするイエスとの間に、摩擦が起きます。そこには水腫の患者がいました。

第一に、4節に「イエスは病人の手を取り、病気をいやしてお帰しになった」とあります。水腫とは、体の水の循環ができず、溜まっている病気です。これは、旧約聖書において「神からのろわれた結果」と見なされていました。しかし、イエスはその水腫の患者を憐れみ、安息日であっても、病気から治されました。病気だけではなく、その人の周りと切れていた関係を回復されました。でも、宗教指導者たちは安息日に病気を治した事に腹を立てています。第二に、5節に「安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない者がいるだろうか」とあります。イエスは自分の息子が井戸に落ちたら、すぐに救うだろうと言われます。宗教指導者は水腫の人が自分の罪の結果で、神に裁かれていたと見ていました。しかし、イエスは水腫の人を憐れみ、安息日でも病気を治されました。これは15章23節の放蕩息子の話ですが、父は兄息子に「だが、お前のあの弟は死んでいたのに生き返った…祝宴を開いて楽しみ喜ぶのは当たり前ではないか」と言います。イエスは自分の罪(道を外れる事)を悔い改めた人たちを喜び、宗教指導者たちが自分の間違いに気づく事を待ちます。

私たちの罪を反省し、同時に、私たちを救って下さった事を喜ぶのです。この事に感謝して、応答していきましょう。                    〔魯 孝錬

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