2022年11月13日メッセージ「天の国のことを学んだ学者」マタイによる福音書13章51~52節

先月、ルワンダで働く佐々木和之さんの報告会が教会でありました。ジェノサイドの被害者も加害者も、丁寧なプロセスを経て和解に辿り着きます。さらに、佐々木さんは隣国の若者を参加させ、若者たちが友達になり、日本に来て交流を深めています。私たちもそのために祈っていきたいと思います。

さて、イエスは天の国について、7つのたとえ話をします。第一に、52節に「天の国のことを学んだ律法学者」が登場して、イエスに天の国のたとえ話を聞きます。必ず、実を結んでいます。刈り入れの時、裁きがあります。種は成長します。粉に混ぜると必ず全体が膨らみます。隠されている宝と同じで持ち物を売ってそれを買います。高価な真珠も同様です。また、選別が行われます。神の国は明らかになります。第二に、52節に「新しいものと古いものを取り出す一家の主人と似ている」とあります。「新しいもの」とは、イエスの教えです。また「古いものとは」旧約聖書、特に「律法」の教えです。第三に、51節で、イエスは「これらのことが皆分かったか」、弟子は「分かりました」と言いました。弟子の答えは、15節の「理解する」であり、19節の「悟る」です。弟子たちは「天の国の秘密」を悟ったかのように見えました。

しかし、十字架の場面で、弟子たちは皆イエスにつまずきました。弟子たちの挫折と、イエスの復活の間には超えられないギャプがあります。私たちは自分の失敗を見つめて、同時に、イエスの恵みとしての救いに感謝したいです。                            〔魯 孝錬〕

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