2023年9月17日メッセージ「からふるな私たち」コリントの信徒への手紙一12章12~31節

先週、インドネシアで開かれたアジアバプテスト女性大会(ABWU)に参加しましたが、インドネシアは多様な民族がおり、「多様性の中の統一」を標語とする国でした。

コリントの教会も交通の要所にあり、教会には多種多様な人々がいたため、一致することが難しかったようです。強者が弱者に対して「あなたは要らない」と言うような問題が、教会で起こっていました。しかし、パウロは言います。世間では、貧しいもの、地位の低いもの、弱いものは冷遇されるが、教会でそのようであってはならない。体では、弱い部分、恰好が悪い部分がかえって必要だ。体は分裂しないように、各部分が互いに配慮しあっており、一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶ、それが教会だと言います。

新しい人々が加わり、私たちの交わりが多様になる時、互いを理解しあえるのか不安を感じるかもしれません。しかし、国や文化は違えど、私たちは共通する感性をもっていて、信仰の他にも分かり合えることが沢山あります。

パウロは「あなたがたはキリストの体であり、一人一人はその部分であり、神は教会の中に色々な人をお立てになった」と言います。私たちは、それぞれ神さまから違う賜物をいただいています。神さまに呼び集められた私たちは、皆違っていますが、互いを理解し合い、互いを尊重し合い、互いに祈り合い、互いを配慮しあいながら、キリストの体として教会を建て上げていくことができればと思います。

〔細井留美〕

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