2023年9月3日メッセージ「癒されたサマリア人」ルカによる福音書17章11~19節

サマリアは異民族との混血があり、民族の純血を失ったと言われていました。ガリラヤはど田舎として無視されていました。今日の箇所はそれらの間で、10人が重い皮膚病を患って人々の話です。当時のユダヤの律法によると「穢れている人々」で、他の人々との関係を絶たされていました。

第一に、13節に、重い皮膚病患者10人は「イエスさま、先生、どうか私たちを憐れんで下さい」とあります。ユダヤの律法には、健康な人は皮膚病患者たちに触れてはならないという規定がありました。イエスは彼らに祭司の所に行って、体を見せなさいと言われます。イエスの言葉に従うことは難しい事です。しかし、彼らは、そこへ行く途中で清くされました。第二に、15−16節に、「その中の一人は、…大声で神を賛美しながら戻って来た。そして、イエスの足もとにひれ伏して賛美した」とあります。サマリア人は、重い皮膚病患者の時は、他の人と一緒にいることが出来ました。しかし、自分の病気が癒された途端、異民族と混血された汚い者となりました。イエスは、彼が病気の時にも、サマリア人として差別された時にも、憐れんで下さいました。イエスはサマリア人が他のユダヤ人よりも、正しいと公に言われました。そして19節に「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰があなたを救った」と、信仰のまま、この世を生きるのだと言われます。

イエスはこのように、私たち一人ひとりと対面して下さっています。私たちが落ち込んでも、イエスは私たちが主に従って再出発が出来るように導かれます。〔魯 孝錬〕

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