1章4節から8節まで、ひどい苦しみの中でその彼らの信仰の働きがどのようなものであったかが語られます。福音は、力と聖霊と強い確信とによってテサロニケの人々にもたらされましたが、一方、テサロニケの人々がまた多くの苦しみの中にあって、聖霊による喜びをもってみことばを受け入れました。パウロたちのうちに働いた神さまのみわざは、伝道の対象であったテサロニケの人々にも同様に力強く働いたのです。それは聖霊によって喜ぶことができたのです。たとえ外側からは多くの苦難があっても、聖霊によって内側から喜びが溢れます。テサロニケの人々は、この聖霊による喜びをもっていたからです。
そして、喜びをもってみ言葉を受け入れるとは、「わたしたちに倣う者、そして主に倣う者とな」ることです。私たちは、主イエス・キリストの弟子、主イエスに倣う者となるのです。テサロニケの人々は、そのように主イエスの愛と恵みによって造り変えられていきました。
テサロニケの人々に起った福音の出来事は、私たちにも起こるし、起っているのです。そのために、とるに足りない私たちを愛し、選んで、聖霊の力強い働きによって、主イエス・キリストの福音の出来事を私たちの内に起し、喜びをもってみ言葉を受け入れ、その喜びに生きる者として下さっているのです。この恵みのみ業を受け止めた時に、私たちのところからも、主の言葉が響き渡っていくのです。2024年度も、東京北教会は福音をあらゆる所に響き渡るように、と祈ろうではありませんか。 〔宣教師 郭 修岩〕