2024年3月17日メッセージ「あなたのような神がほかにあろうか」ミカ書7章7~20節

 イザヤと同時代の預言者とされるミカですが、彼もまた、重要なメッセージ、問いかけを神様からの言葉を受けて預言した者でした。それは、それから約100年後のエレミヤの時代にも、彼の記憶は人々の中に留まっていた事がエレミヤ書26章17節~19節からも分かります。つらい現実や都合が悪いこと、上手くいかないことなどから、私たちは取り囲まれているように感じるときもあるかもしれません。そんな時、自らを省み、問いかけることはより難しいことです。
 レントの期間、キリストの十字架と復活を考えるときです。それは、自らの罪と向き合う時間でもあります。弟子たちと同じように、わたしたちもまた罪びとであり、キリストを信じ従う事への距離を持っています。しかし、神様はそのままに決してしておかれない、とミカは語ります。
 19節「私たちの過ちを不問にされる。あなたは私たちの罪をことごとく/海の深みに投げ込まれる。」そして、一つの神しか知らない私たちにこうつぶやかせる神がいます。「あなたのような神がいるだろうか。」わたしたちが何に希望を見出すのか、何に向かって、日々歩み続けるのか、キリストと共に十字架を担い、わたしたちの行く手にキリストがすでに待っておられることを私は信じます。
 復活、新しい約束がはじまる、その時。新年度を迎え、教会の、一人一人の信仰がいよいよ燃やされ、熟され、恐れずその意味に立ち止まりつつ、神の啓示を共に受けて行こうではありませんか。
                                                 〔神学生 奥田 悟〕 

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