2025年5月25日メッセージ「キリストを土台として」コリントの信徒への手紙一 31章1~29節

 教会とは建物ではなく、イエス・キリストを信じる者たちの集まりです。私たちの信仰共同体も、かつてはビルの一室で礼拝を捧げていましたが、どこに集うか以上に、誰を土台として集うのかが大切です。
 パウロは、教会を「建物」にたとえ、その土台はイエス・キリストでなければならないと語りました。どれほど立派な上物を築いても、土台が不確かであれば、すぐに崩れてしまいます。私たちの人生も同じで、仕事や人間関係、お金を土台とするならば、不安定になることがあるかもしれません。しかし、決して滅びないキリストの言葉と救いを土台とする時、私たちは困難の中でも支えられ、立ち続けることができます。
 コリントの教会では、パウロにつく者、アポロにつく者、ケファにつく者に分かれて、派閥争いが起きていましたが、パウロは、教会の指導者や働き人を誇るのではなく、成長させてくださるのは神であると呼びかけます。そして、教会は神の神殿であり、そこに神が住まうのだから教会の交わりを壊してはならないと警告します。すべてを与えられた教会自身がキリストに属しているのだからこそ、教会の歩みは常にキリストに基づいていなければなりません。
 本日の報告総会を通して、私たちがキリストを土台とした歩みを振り返り、今後の奉仕と活動も、キリストを中心に据えて築いていけるよう祈りましょう。失敗を恐れず、主に信頼して進みましょう。 〔牧師 細井留美〕  

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