2025年2月2日メッセージ「イエス、試みを受ける」マタイによる福音書4章1~11節

 イエスは悪魔に試みを受けます。ここで悪魔や、サタンとは何でしょうか。神に対抗する者で、人々を試みや誘惑に陥れる者です。悪魔のささやくその声は非常に巧みです。しかし、イエスはこのような悪魔の声に、御言葉を持って対抗します。
 最初に、3節に、悪魔は「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ」とあります。イエスは、4節に「人は、神の口から出る言葉によって生きる」と言われます。質問の意図を察して、イエスは人間を生かすのは、御言葉であると言われます。次に、悪魔はイエスを神殿の端に立たせ、6節に「神の子なら、飛び降りたらどうだ」とあります。これは、詩編91:12節の引用で、災いと病などの状況ですが、それを悪魔は「あなたが飛び降りたら」と、イエスを試す事に変えます。イエスは、7節に「あなたの神である主を試してはならない」と言われます。神とイエスの関係は揺るがないものです。さらに、悪魔はイエスを高い山に連れて行き、国々の栄光を見せて言います。9節に悪魔は「もし、ひれ伏して私を拝むなら、これを全部与えよう」と言います。イエスは10節に「退け、サタン『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』」と答えます。イエスは神が共にいる事を確信しています。主の霊はイエスと伴われます。
 悪霊や、サタンは果たして何でしょうか。当時のユダヤ教は、人々を御言葉によって、道を外させてしまうものです。このように人々を躓かせる者を前に、イエスは御言葉を再解釈して、神への信頼や、神と共にいる道を示して下さいました。 〔牧師 魯 孝錬〕 

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