牧師のおすすめ

『茶色い朝』
フランク パヴロフ、 ヴィンセント ギャロ、藤本 一勇訳、高橋 哲哉、大月書店、2003
ドイツのニーメラ-牧師の言葉に通じる話です。無関心の終着点とは?

『1984年』
ジョージ・オーウェル(著)、高橋和久(訳)、ハヤカワ文庫
ビックブラザーに支配されている世界。現実に合わせて歴史を直す社会。監視社会への風刺。ビックデーターによる影響力を考えるとまさに今の社会に通じます

『彼らは自由だと思っていた』
ミルトン・マイヤー、田中 浩訳、金井 和子訳、未来社、1983
元ナチ党員10人が勝戦国の記者のマイヤーにインタビューを受けています。あなただったらどうするという問いに立たされます。

『医者、用水路を拓く―アフガンの大地から世界の虚構に挑む』
中村 哲(著)、石風社、2007
命を救うために、診療の現場から、灌漑の工事をはじめたお医者さんの話です。平和を作り出す者の生き方を見せられます。それは決して武力で得られるものではありません。

『オズの魔法使い』
ライマン・フランク・ボーム(著), 岩波少年文庫、2003
面白くて楽しい冒険の物語。

『こいぬのうんち』
クォン ジョンセン(著)、ピョン キジャ(訳)、 平凡社、2000
こいぬのうんちの衝撃的な結末とは?まさに著者自身の人生が凝縮されていると思います。

『白い闇』
ジョゼ・サラマーゴ (著)、雨沢 泰(訳) 、2008
目が見えなくなる症状が拡散、目が見えなくなってしまった人々の社会ではどんなことが起きているのだろうか?今を風刺しています。

『共に生きる生活』
ボンヘッファー著、森野善右衛門訳
共に生きる「教会」の本質を考えさせられる一冊です。一緒に読みたい本です。

『あなたたちの天国』
李清俊(イ・チョンジュン)著、姜信子訳、みすず書房、2010年
重い皮膚病の人々のための働きは、傷んでいる人々の心に届くのでしょうか。教会の本質を問われます。

『歴史の狭間を生きる』
李仁夏(著)、日本基督教団出版局 、2006
植民地支配時代に寄留者として日本にきた中学生が、日本の敗戦を経験し、在日1世の牧師として川崎において豊かな多文化共生社会を作り続けました。

『行動する預言者、崔昌華』
田中伸尚(著)、岩波書店、2014
在日1世の牧師として北九州において、共に生きる社会を作るために問い続けた生涯は生き生きとしています

『在日朝鮮人ってどんなひと?』
徐京植(ソ・キョンシク)著、平凡社、2012年
在日2世である著者が、在日朝鮮人の歴史を中学生に分かりやすく説明しています。日本でも排除され、韓国でも排除され続けてきた「在日」のことを知ることは歴史を知ることです。

『獄中19年』
徐 勝(ソ・スン)著、岩波新書、1994
親が生まれた国のことを知るために韓国を訪れた在日2世の著者。軍事独裁政権は北朝鮮のスパイの容疑で彼を監獄へと送りました。それから19年後釈放。彼は平和運動家になっています。

『怒りの葡萄』(新訳版)
ジョン スタインベック著、 黒原 敏行訳 ハヤカワ文庫、2014
1930年代のアメリカ中西部、機会化によって仕事を失われる農夫たちが新天地カリフォニアを目指して移動するが、よそ者への差別や、日雇い労働の厳しさなどは、理想とはかけ離れた生活の中で希望となるものとは?

『アラバマの物語』
ハーパー・リー 著、 菊池 重三郎訳、1984
人種差別が激しかったアメリカ南部で起きた白人少女への暴行事件、容疑者は黒人。偏見と差別と戦う弁護士。弱い者を窒息させてしまう空気がどのように作られていくのかが良く描かれています。

『軍艦島 上,下』
韓水山(ハン・スサン)著、 川村湊訳,2009
植民地時代、長崎の小さい島、軍艦島に強制連行されてきた朝鮮人の苦しみと痛みがリアルに描かれています。千辛万苦のすえに脱出できた一人の朝鮮人、彼が遭わされる出来事とは?

『薔薇の名前 上,下』
ウンベルト エーコ著、 河島 英昭訳、1990
中世北イタリアの修道院で起きる連続殺人事件、事件のために訪れたウィリアム修道士によって教会が守ろうとしていたものが次第に明らかになっていきます。一気に読み進められる一冊です。

『新しい東アジアの近現代史 上、下』
日中韓3国共通歴史教材委員会(編)、日本評論社、2012
東アジアの近現代史を日中韓の視点を持ちながら読み進められる一冊。歴史の解釈は確かに一つではないが、互いの主張を聞き、理解が深めらます。なぜ互いに違うのかを考えながら読んでいくと良いと思います。歴史に向き合う課題にどう取り組んでいけるのでしょうか。

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