聖書研究

『岩波訳聖書、新約・旧約、分冊版』
旧約(新約)聖書翻訳委員会訳、岩波書店、1995~2004
旧約聖書(ヘブライ語)と新約聖書(ギリシア語)の原文を知らない人でも、日本語としての完成度より、原文のニュアンスを最大限活かした訳を当てた聖書です。聖書研究に欠かせません。
分冊版は、旧約聖書15冊と新約聖書5冊。合本版は、旧約聖書4冊と新約聖書1冊となっています。

『新共同訳 旧約(新約)聖書略解』
旧約(木田献一監修)、新約(山内眞監修)、日本基督教団出版局、2000~2001
1987年『聖書 新共同訳』が刊行され、この訳文を基礎として刊行された『新共同訳 聖書注解』の普及版です。教会生活の現場の中で聖書のメッセージを、一層端的に理解できます。聖書箇所の解釈が分かりやすいです。

『共観福音書の社会科学的注解』
ブルース・マリーナ/リチャード・ロアボー(著)、加藤 隆訳、2001
共観福音書(マルコ、マタイ、ルカ)を社会学的・文化人類学的な「コンテキスト」から聖書を理解しようとしている注解書です。従来の歴史的・文献批評学的な研究を超えてたくさんの新しい発見があります。

『福音書共観表』
佐藤 研(編訳)、岩波書店、2005
共観表(synopsis)とは、福音書に出てくる並行箇所を一緒に観られるようにしたものです。同じ物語がそれぞれどのように違うのかを読みながら意外な発見がたくさん与えられます。

『旧約聖書と新約聖書』
上村静著、新教出版社、2011
旧約聖書と新約聖書に対する、固定観念が破れます。聖書を読み直してみたくなります。

『新しい聖書の学び』
山口里子著、新教出版社、2009
旧約聖書と新約聖書とを読む新しい視点を教えられます。伝統的な解釈にチャレンジとなる読み方です。

『聖書時代史―旧約篇』
山我 哲雄著、岩波現代文庫(岩波書店)、2003
旧約聖書の背後にどのような出来事が起きていたのかを探りつつ、そのような出来事のただ中で旧約聖書の書物が内包している意味を想像できます。歴史的背景を知ることで聖書の文字が生き生きとしてきます。

『聖書時代史ー新約篇』
佐藤研著、岩波現代文庫(岩波書店)、2003
新約聖書の歴史的な背景が詳細に描かれています。新約聖書の本文の理解が深められると思います。

『聖書解釈と説教』
関田寛雄著、日本キリスト教出版局、2004
聖書解釈の大事な作業を通して、その結果がどのように説教に応用できるのかを知りたい方はじっくり読めるのでしょう。

『旧約聖書を学ぶ人のために』
並木 浩一、荒井 章三(編)、世界思想史、2012
古代イスラエルの人々が神と世界、民族、人間に対する歴史観や、価値観などへの理解が深まります。旧約学研究の現在と参考図書を詳しく紹介しています。

『「ヨブ記」論集成』
並木 浩一著、教文館、2012
義人の苦難というテーマで古くから愛され続けたヨブ記の謎に挑戦しつづける著者の論文集です。

『沈黙の声を聴く』
絹川 久子著、日本基督教団出版局、2014
フェミニスト神学者の著者が、マルコによる福音書の中で中心から追いやられた人々の沈黙の叫びに耳を傾けて、そこからイエスのメッセージを聞いています。

日本の説教『浅野順一』
解説:関田寛雄、日本キリスト教出版局、2004
浅野順一氏によるエレミヤ書の説教集です。エレミヤ書を読みながら、一緒に読むと理解が深まります。

『問いかけるイエス』
新井献著、NHK出版、1994
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネによる福音書の箇所を取り上げ、その真意を読み解いていきます。聖書を読む難しさと楽しさが理解できます。

『ヨハネによる福音書』
アレテイアー釈義と黙想、日本キリスト教出版局、2004
季刊『アレテイア』「釈義と黙想」の合本です。ヨハネによる福音書をくまなく扱い、多くの牧師が釈義と黙想を経て、説教1編を仕上げています。

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