2022年12月11日メッセージ「わたしは御言葉を待ち望みます」詩編130編1~8節

クリスマスに向けてロウソクを1週1本ずつ点火して行きます。小さいロウソクが増えていくことは、絶望の中でのイエスによる希望を意味します。。

さて、最初に1節に「深い淵の底から、主よ、あなたを呼びます」とあります。最も遠く、低く、死と隣り合わせの孤独な場所です。詩人は叫びと祈りを献げています。第一に、3節に「主よ、あなたが罪を心に留めるなら、主よ、誰も耐ええません」とあります。「罪」を岩波訳では「咎」と訳しています。咎とは、曲がっていることを言います。出エジプト記32章にモーセの不在に、民が「我々に先立って進む神々を造って下さい」と要請し、アロンは目に見える金の子牛を造りました。 第二に、6節に「わたしの魂は主を待ち望みます」とあります。待ち望みますという言葉が6回とすべての節に入っています。今日の応答讃美歌は新生賛美歌148番です。主の日を待ち望んでいる民が描かれています。英訳では、「インマヌエル」(神は我々と共にいる)が書かれています。 第三に、8節に「主は、イスラエルをすべての罪から贖ってくださる」とあります。「罪」すなわち咎(アボン、罪)は、曲っていること、歪んでいることを表しています。8節の「主」とは、新約聖書に出てくるイエスだと私たちは信じています。イエスは人々の歪んでいる事を真っすぐにして下さいます。

詩人が主を、御言葉を待ち望む姿に励まされます。私たちも詩編の著者のように、現実の背後にいる神さまを信頼して、これからの道を歩んで行きたいと思います。〔魯 孝錬〕

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