2023年5月28日メッセージ「教会の始まり」使徒言行録2章1~13節

五旬祭の日に、弟子たちが一つになって集まっていると、突然、激しい風のような音が天から聞こえ、彼らの家の中に響き、「炎のような舌が分かれ分かれに現れて、一人一人の上にとどまりました。すると、一同は聖霊に満たされ、ほかの国々の言葉で話しだしたのです。エルサレムには、あらゆる国から戻ってきたユダヤ人が住んおり、彼らは自分たちの故郷の言葉が話されていることに、驚きます。

この聖霊降誕は、1:4でイエスさまが語られた「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい」の実現でした。父の約束については、ルカによる福音書24:47~49で、復活されたイエスさまがこう語っています。「エルサレムから始めて、あなたがたはこれらのことの証人となる。わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。」

聖霊が彼らに降った理由は、彼らがイエス・キリストの証人となるためです。そして、彼らがあらゆる国の言葉で語りだしたことは、イエスの福音がユダヤ人にだけに留まるものではなく、あらゆる人に宣べ伝えられていくものであることを示しています。そして、使徒言行録全体が、イエスさまを信じる者たちがイエスの証人として、あらゆる人々に福音を宣べ伝えていく物語であり、そこに聖霊の導きがあることを示しています。

ペンテコステは、教会の始まりだと言われます。このことは、一同が集まって祈る、共に神を礼拝するだけではなく、外に向かって、キリストの証人となることが、教会として大切であることを表していると思います。私たち一人一人が、この社会で共に生きる人たちに目を向け、その人たちのためにキリストを証しする者になることができればと思います。              〔細井留美〕

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