2025年5月18日メッセージ「主はあなたと共に歩まれる」申命記31章1~29節

 モーセは自らの務めの終わりに際し、イスラエルの民に「強く、雄々しくあれ。主はあなたと共におられる」と語りました。彼に代わって立てられたヨシュアにも、神は繰り返しこの言葉を与え、「わたしが共にいる」と励まされました。これは単なる勇気づけではなく、「神は共におられる」という確かな約束に基づいた力です。
 新年度を迎え、新たな役割や責任に不安を覚えることがあるかもしれません。しかし大切なのは、「神が共にいてくださる」という真理を信じて歩むことです。人は忘れやすく、弱く、不安に心を奪われがちです。でも、神は決して私たちを見放さず、見捨てられません。
申命記には、神の民が将来神を忘れ、偶像に心を向けてしまうという神の悲しみの預言も記されています。人は豊かさの中で、与えられた恵みを当然のように受け取り、神への感謝を忘れやすい存在です。それでも神は、私たちの弱さや忘れやすさを知りながら、変わらない愛で私たちを導き続けておられます。
 その愛の頂点が、イエス・キリストの十字架です。私たちが神を忘れても、神は私たちを決して忘れず、御子イエス・キリストのいのちによって、赦しと回復の道を備えてくださいました。十字架によって、私たちは神と再びつながれ、どんなときも神のもとへ立ち返ることができるのです。
 2025年度の歩みも、何が起こるかは分かりません。しかし、確かなのは「神が共にいてくださる」という変わらない約束です。この恵みに支えられて、恐れず、信仰をもって新たな一歩を踏み出してまいりましょう。 〔宣教師 郭修岩〕 

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