ヨハネ福音書17章には、十字架を目前にしたイエス・キリストの最後の祈りが記されています。その祈りの中心にあるのは、「すべての人を一つにしてください」という願いでした。イエスさまはまず、ご自身が父なる神の栄光を現してきたことを語り、続いて弟子たちが守られるよう祈られます。そして最後に、弟子たちの言葉によって将来キリストを信じるすべての人々のために祈られました。そこには時代や国境を超えて、私たち一人ひとりも含まれています。
イエスさまは、「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください」と祈られました。父なる神と御子イエスとの深い愛と交わりの中に、弟子たちが招かれ、さらにその交わりが世界中の人々へと広がっていくことが、主の願いです。この一致は単なる組織的な結びつきではなく、神の愛に結ばれた命の交わりです。
そしてイエスさまは、信じる者たちが「わたしのいる所」に共にいるようにとも祈られました。それは十字架と復活の栄光の先にある神の御国であり、すべての人が神と完全な交わりの中で一つとされる場所です。
宣教とは、この神の愛と救いを人々に伝え、キリストの御名を知らせる働きです。それは特別な人だけの使命ではありません。私たちは皆、それぞれの置かれた場所へと遣わされたキリストの証人です。神がこの世を愛されたゆえに御子を遣わされたように、私たちもまた遣わされています。主の願いである「すべてのものが一つとなる」日を見上げながら、今週もキリストの愛を証しする歩みへと導かれていきたいと思います。 〔宣教師 嶋田 和幸〕