2025年6月8日メッセージ「聖霊が降ると」使徒言行録2章1~13節

 ペンテコステとは、イエスの昇天後、弟子たちに聖霊が降り、教会が誕生した出来事です。使徒言行録2章では、激しい風と炎のような舌が弟子たちの上にとどまり、彼らが各国の言葉で神の偉大な業を語り出した様子が描かれています。これにより、世界中から集まった多言語のユダヤ人たちが、自分の言葉で福音を聞くという奇跡が起こりました。これは、言葉や文化の違いを超えた神の愛と、教会の世界的な広がりの始まりを示しています。
 聖霊は人を生かし、力づけ、神の言葉を語るよう促します。聖霊が注がれると、民族や言語、立場の違いを超えて一致が生まれ、福音が伝えられていきます。使徒ペトロはペンテコステの日に立ち上がり、旧約のヨエル書を引用し、神の霊がすべての人に注がれるという預言の成就を語りました。そして、「主の名を呼び求める者は皆救われる」と宣言しました。
 このように、聖霊の働きは今も続いています。シンガポールや東京北教会のように、多文化の中で共に礼拝をささげる姿は、聖霊による一致と力の現れです。聖霊は私たちに生きる力と神の愛に応える生き方を与えてくださいます。神の息がわたしたちに注がれ、教会を生かし、導いてくださるよう祈り求めましょう。             〔牧師 伊藤世里江〕 

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