季節の節目を迎えるこの時、私たちは受難週を覚えています。皆さんは今、どのような思いで日々を歩んでいるでしょうか。イエスさまは弟子たちに「わたしを何者だと思うか」と問いかけられました。この問いは、今を生きる私たち一人ひとりにも向けられています。
ペトロはイエスを救い主と告白しましたが、「苦しみと十字架の道」を語る主を受け入れることはできませんでした。私たちもまた、成功や安心を求め、苦しみを避けたいと願うのではないでしょうか。しかしイエスさまは、「自分を捨て、自分の十字架を背負って従いなさい」と語られます。それは、自分中心の生き方から、神の御心を第一とする生き方への招きです。
さらにイエスさまは、「命を得ようとする者は失い、失う者は得る」と言われました。一見逆説的ですが、ここには大切な真理があります。自分のためだけに生きようとすると、かえって本当の命を見失い、神と共に、また誰かのために生きるとき、私たちは本当の意味で命が満たされるのです。
私たちは何のために生きているでしょうか。何を大切にしているでしょうか。十字架の道は、決して楽な道ではありません。しかしそれは、失う道ではなく、真の命へと至る道です。今、この主の呼びかけに耳を傾け、自分の歩みを見つめ直してみませんか。 〔牧師 細井留美〕