2021年11月14日 「サマリア人の感謝、ほかの9人は?」  ルカによる福音書17章11~19節

 エルサレムに向かう途中、イエスは辺境地であるサマリアとガリラヤとの真中を通り過ぎました。イエスは病者たちを治していました。
 第一に、13節に「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでください」と言いました。重い皮膚病の患者が10人、遠くに立ったまま、声を張り上げていました。彼らは自分たちの病気が治ることが最重要で、イエスが誰かは関心がありません。祭司に見せろというイエスの言葉に従い、行く途中で病気が治りました。
 第二に、16節に一人は「イエスの足もとにひれ伏して感謝した」とあります。彼らは病気が治って、祭司に行く道を急ぎました。しかし、一人は戻ってきてイエスの足もとに、ひれ伏して感謝しました。神のみ業がイエスを通して明らかに見えたからです。この人は、サマリア人でした。イエスはこの人以外に、神を賛美した者はいないのか、他の9人は、と聞きました。
 第三に、19節に、イエスは「あなたの信仰があなたを救った」と言われました。これはサマリア人を励ました、イエスの言葉です。サマリア人はイエスが救い主であることを悟りました。その人は、重い皮膚病や、サマリア人と言う重荷から解放の言葉を頂きました。この言葉こそ、サマリア人が差別を乗り越えて生きていく大切な言葉でしょう。
 他の9人は、イエスを知りませんでした。しかし、サマリア人は、イエスに出会って、人生を再出発出来たのです。〔魯 孝錬〕 

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