今トルコ・シリアでの救援活動でも、世界各地での献金活動でも、また教会での祈りでも、どのような行動も必要だと思います。一見、平凡に見える小さな行動が、大きな成果につながることもあるのです。大切なのは行動することです。
取り残された預言者の妻は生活に困窮し、またいっぱい借金があるので、二人の子どもを奴隷に取られようとしていました。彼女はエリシャに助けを求めてやってきたのです。エリシャは、彼女に、「外に行って近所の人々皆から器を借りて来なさい。空の器をできるだけたくさん借りて来なさい。」と命令を与えました。彼女は預言者の言われたことをそのまま信じて、行動し、油はいくらでも注ぐことができた奇跡が起きたのです。実はこの奇跡には、隣人が重要な役割を担っているのです。どのくらいの隣人が空の器を貸してくれることによって彼女はどのぐらいの油を手に入れるわけです。つまり、多くの隣人が助けることでこの奇跡が起きたということだと言えるでしょう。こうして、彼女は奇跡だけではなく、人々の愛の行動を体験したのです。
ここで、私たちに問われることは彼女のような人の隣人になりたいのでしょうか。今トルコ•シリアの地震にしろ、ウクライナ戦争にしろ、ミャンマーのことにしろ、一人の人間の愛の行動は、力が限られているし、何も成し遂げられないかもしれません。しかし、多くの人の力を集めると、やがて神さまがその行動を大いに用いてくださると信じています。 〔郭 修岩〕