本日の話はヨハネ福音書におけるトマスのエピソードについてです。トマスは復活したイエスに会うまで信じないと宣言しましたが、イエスが現れて手の傷を見せると信じるようになりました。このエピソードを通じて、信じることの難しさと重要性を考えます。現代の私たちも信仰に疑念を抱くことがありますが、キリストの導きによって信じる者となることができるのです。
信仰は神の働きと個人の決心によるものであり、私たちも日々の生活の中でキリストの存在を再確認し、新たな信仰の一歩を踏み出すことが大切です。トマスの「確かめるまでは信じない」という態度は、信仰が単なる過去の物語ではなく、現在の生きた実感としてあるべきだということを示しています。神は私たちを信じる者とし、キリストとの関係を新たにしてくださいます。この礼拝にいる私たちが証拠です。私たち一人一人がキリストを証明します。様々な場で、私たちは神の導きを感じ取り、信仰を新たにし続けることを祈り求めます。 〔神学生 奥田 悟〕