メッセージ

2026年1月25日メッセージ「恐れの中で語られる神の言葉」イザヤ書43章1~20節

 イザヤ書43章は、バビロン捕囚という深い絶望と恐れの中にあったイスラエルの民に向けて語られた神の言葉です。国と神殿を失い、自分たちの存在や信仰さえ揺らいでいた人々に、神は「恐れるな。わたしはあなたを贖った。あなたはわたしのものだ」と呼びかけられました。彼らの恐れは単なる将来への不安ではなく、神に見捨てられたのではないかという根源的な不安でした。しかし神は、困難を取り除くのではなく、そのただ中で「わたしはあなたと共にいる」と約束されます。試練の中でも、神の臨在は失われません。
 さらに神は、「わたしの目に、あなたは価高く、貴い」と語り、捕囚によって歪められた人々の自己理解を回復されます。イスラエルが選ばれたのは、優れていたからではなく、神の愛と選びによるものでした。そして神は、「見よ、新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている」と告げ、救いがすでに始まっていることを示されます。恐れが消えてから救いが始まるのではなく、恐れのただ中でこそ神は語り、働かれるのです。この神の言葉に支えられ、私たちも恐れを抱えたまま、一歩を踏み出していきたいと思います。  〔牧師 細井留美〕

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