私たちは、戦争や対立、災害や不安定な社会情勢の中で、「神は私たちを忘れてしまわれたのではないか」と感じることがあります。これは、長いバビロン捕囚の苦しみの中で、「わたしの道は主に隠され、神に忘れられた」と嘆いたイスラエルの民の姿と重なります。
しかし、イザヤ書40章で預言者は、そのような人々に「慰めよ、わたしの民を慰めよ」と神の言葉を語ります。天地を創造された永遠の神は、決してご自分の民を見捨ててはおられません。人間には限界があり、どれほど強い者も疲れ、力尽きます。また、この世で大きな力を持つ国々も、神の前では一滴のしずくや塵のような存在にすぎません。永遠に変わることのないお方は、ただ神おひとりです。
そして神は、「疲れた者に力を与え、勢いを失った者に大きな力を与えられる」お方です。「主に望みをおく人は新たな力を得、鷲のように翼を張って上る」と約束されています。鷲は自分の力だけで飛び続けるのではなく、上昇気流に身を委ねて大空へ舞い上がります。同じように、私たちも自分の力だけに頼るのではなく、神に信頼して歩むとき、新たな力をいただくことができます。
人生には疲れや失望、困難があります。しかし、神に望みを置く者は、倒れても再び立ち上がり、歩み続けることができます。この一週間も、永遠なる神により頼み、神から与えられる慰めと力に支えられながら、それぞれの歩みを進めてまいりましょう。〔牧師 細井留美〕